【2016埼玉県熊谷市クラス】第4回レッスンリポート(2016年9月22日)

雨天続きの天候ですが、なんとトレーニング時間には雨が止む、選手にもコーチ陣にも晴れ男がいるのでしょう!?(夜ですが、、、)そんな中で、第4回目がスタートしました。本日のフォーカスするテーマは「視野(ビジョン)」です。

 

先ずは、トレーニングの中で広い視野を保つように意識するための動作とコールとして「Vルック」を紹介。手を左右に広げ「V」をつくり、できる限り広い視野を保つように手を広げながらイメージを作ってもらいました。コールする事で、自分でも意識して、他人にも意識させるように伝えドリルに入っていきました。

 

ウォーミングアップは、股関節の稼動域を意識したレスリングの補強運動を入れながら、回転リロード(ロール・アウェイの動作)する際に「前方の状況(視野)」を意識してもらいました。目を閉じないで、回転しているとき自分の前方で何が起きてるか?、コーチの次の指示は何か?予測も含め、目を開いて視野を保つリロード動作を繰り返しました。この時点で選手達は大汗です。

ハンドリングのウォーミングアップとして、ハンドキャッチとハイパントキャッチを定番のメニューとして行いました。次にVルックドリルとして「Box:3vs1」をおこないました。四角い4つのマーカーの中で、AT:3人でパスを回して移動していく、中にいるDF:1人がボールカットを狙う。Vルックを意識して両端のマーカーの状況を瞬時に判断していく、選手達にはとても楽しみながら「視野(ビジョン)」を意識してもらえました。

次は熊谷クラスでお馴染みの「ドローパス(相手をひきつけたパス)」ですが、本日のテーマは「視野(ビジョン)」ですから引きつけた相手が「何本指を立てたか?」これを即座に見て、数値をコール、その後すぐにパスをする。この動作を入れるだけでこの定番メニューの質、特にスピードが格段に落ちてしまいました。普段のスピードで「数値のコール」ができるようにしよう!、と、選手達と今後の目標を立てました。

 

その後、第2回の時に行いました「短いパスドリル」で、ボールキャリアを軸にダイヤモンドのサポート陣形をつくり、これも視野を広く保つよう意識してもらいました。今回はパスのみのサポートに追加して、ハイパントキャッチからのサポートランをおこないました、ダイヤモンドのサポートは同じで、キックボールをキャッチする人を軸にして 左、右、後方(シックス)で声を出しながらボールをもらって、ダイヤモンドのサポートを維持し続ける事を徹底しました。半身キャッチの成果も出てきてました。

ここまでは、定番メニューの中で「視野(ビジョン)」をいかにして使うかをメインにドリルを構成してきましたが、最後のドリルとして、「ワイドビジョンドリル」を実施しました。幅広い状況の中で、AT側がDFの人数を見ながら、人数の少ない方にATするというシンプルなものです。【図参照】(AT:SOとWTBはダウンからスタート、DF:適時変化する)

ダウンして後方を見てセット、コーチの笛と同時に起き上がり、前方の状況を確認する、AT側はコミニュケーションをしながら即座にボールをスペースに運ぶ。このドリルでの課題は、前の状況は確認できるが「課題①:他の選手へ伝えられない事」でした。特に中学1年生以下はコールが「小さい」「遅い」が課題として上げられます。自分の前が「あまってる!」いらないから「右!」「左!」、この短い一言が早く正確に言えるようならないといけません、「課題②:動き出し」で、状況は理解したが次の動作がワンテンポ遅いです。これらを今後の課題として選手には伝えながら、その後のタッチフットはこれのビッグスペース版であることを説明し、課題が修正できるよう意識してもらう事を促しました。

 

タッチフットは「後方に退いたらターンオーバー」「タッチの両者がダウンアップ(リロード)」ルールでおこないました。『前進』『継続性』、本日のテーマである『視野(ビジョン)』をより意識してもらいながらタッチフットを楽しんでもらいました。

 

最後にストロングボディーポジション→スクラム姿勢を行って第4回のクラスを終了しました。

 

上尾ラグビースクールから来ている中学1年の市川翔大さんの「1,2,3“ファミリー”」の掛け声で解散となりました!

【第4回練習内容】

メインコーチ 太田正則 

サポートコーチ 祝田康彦

協力 立正大学ラグビー部選手(5名)