早いもので放課後ラグビーも後半戦。生徒同士も名前を覚えてプレー中も円滑にコミュニケーションが取れるようになってきました。
今日の東京クラスは、「スピード」と「支援(サポート)」について指導をしました。「支援」については、コースや判断など様々な要素がありますが、今回はそれらの中でも「アーリーサポート(素早くサポートする)」にポイントを絞って指導しました。
まずは「スピード」をテーマにした練習からスタート。「スピード」というと「スプリント(直線的に走る速さ)」だけをイメージされがちですが、ラグビーで求められるスピードには色々な要素があります。田沼コーチから話があったように、すべてのスピードが速くなることが理想ですが、もし、スプリントが苦手な場合は、他のスピードでカバーすることもできます。練習した内容を下記にまとめます。
■スプリントトレーニング【バランス/肘の角度は90°でしっかりと腕を振る/膝を高く鋭くあげる】
ポイントを練習したあと、一人ずつフォームをチェックしました。基本的にはみんな伝えたフォームを意識して走れるようになっていたと思います。
■動作のスピード【ダウンスピード⇒腰を下げる/ヒットスピード⇒突き抜けるイメージ/寝た状態から起き上がる⇒脚を引き寄せる】
動作のスピードについては、まずは、コンタクト時に低い姿勢を作るためのダウンスピードを行ないました。また、その後、ダウンスピードにプラスして、ヒットスピードまでを加えました。さらに、その他の動作として、寝た状態から起き上がるスピードの指導を行ないました。ポイントは上記に書いた通りです。
■準備するスピード
「前進」を作り出すには、攻撃側も防御側も相手と対峙する前の準備が大事です。準備を頑張ると、相手を観察する時間、仲間とコミュケーションをとる時間などが生まれ、「前進」できる確率を高めることができます。まずは、少人数のゲームを通して準備の大切さを伝えました。
■攻守の切り替えのスピード
10回パスというシンプルな練習を通して「攻守の切り替えの速さ」を指導しました。ラグビーのゲームは、攻撃と防御は表裏一体です。特に攻撃では相手からボールを奪った時こそ、相手の防御の陣形が整っていないので大きなチャンスが生まれます。ただ、そのためには、攻撃と防御の意識の切り替えを速くすることが何よりも大事になります。もちろん、防御に切り替わった時の切り替えも大事です。
■判断するスピード
練習の中でも判断が含まれるので、特にピックアップした練習は行いませんでしたが、当然、判断するスピードが速くなることも大事であることをその都度、伝えました。
■リロードゲーム
上記のスピードのすべてを含めて、プレーフィールドを大きくし、さらに人数も増やしたゲームを行ないました。この練習は一方のチームが攻撃を続けながら、コーチの合図で、それぞれが決められた場所まで下がり、その都度、陣形を整える必要のあるゲームです。毎回、陣形がバラバラになるので、準備を頑張る必要性があります。みんな、とても良い意識で取り組めていました。攻撃、防御とも準備を頑張ることが大事であることを身をもって感じてくれたようです。
■ゲーム9対9(模擬ラック)
上記で伝えた様々なスピードを意識しながら、最後は「アーリーサポート(支援)」をテーマとして加えたタッチフットを行ないました。また、オーバーの姿勢を作る際のダウンスピードについても事前に指導した動作を活かすように伝えました。まだ、まだ、精度は高められますが、今まで指導している「前進」も意識し、さらに「支援」のスピードも速くなったので、とても良いゲームでした。
第7回までは、まずはラグビーの原則をメインに指導してきました。残りのレッスンではタックルなどの細かいテクニックも教えていきますが、より効率的に「前進」するためのに大事になる「ラインアタック」や「ラインディフェンス」などについて指導を深めていきます。
次回は攻撃の「ラインアタック」をメインに指導します。また、ウォーミングアップでは1対1のステップについて練習する予定です。
生徒たちは本当に集中してトレーニングに励んでいます。来週も練習後にお互いの健闘を称えあえるような練習をしましょう。
【第7回練習内容】
原則のテーマ:「攻撃の支援(サポート)」/攻防の切り替え
1、スプリントトレーニング
2、ダウンスピードトレーニング
3、ショットガン(連続ヒット)
4、リアクション2対1
5、リアクション2対2
6、10回パス
7、リロードゲーム
8、ゲーム9対9(簡易ゲーム)
メインコーチ 川合レオ
アシスタントコーチ 田沼宏之
サポートコーチ リコーブラックラムズ 岡崎コーチ 武川コーチ 大山OB